疫学
房室結節リエントリーや副伝導路を介する頻拍など、複数の機序を含む。
一般事項
- 突然始まる動悸と発症中の心電図を確認する。
- 低血圧や意識変化などを伴う場合は、機序の確定に先行して循環状態を評価する。
症状・身体所見・検査
診察・検査で確認する点
規則性、QRS幅、P波の位置と心室との関係から鑑別する。洞調律時の心電図も参考になるが、デルタ波がないことだけで副伝導路を否定しない。幅広いQRSの頻拍は、確証なく上室性と扱わない。
画像の役割
画像は基礎心疾患の評価に用いる。発作機序の判断には発作中の心電図が中心となる。
クリニカルパール
| 確認するポイント | 臨床での読み方 |
|---|---|
| wide QRSを安易に上室性としない | 診断不明の幅広い頻拍では、心室頻拍をまず考える。 |
鑑別疾患
| 鑑別 | 見分ける際の要点 |
|---|---|
| 心房細動 | 不規則なRR間隔と心房活動を確認する。 |
| 心室頻拍 | 幅広いQRSでは重要な鑑別であり、確定前に上室頻拍の扱いを当てはめない。 |
所見が似ている疾患や、見分ける際に確認したい正常変異を調べられる。
参考文献
- 2019 ESC Guidelines for the management of patients with supraventricular tachycardia ↗
Sections 9–10:規則性、QRS幅、P波による鑑別と不安定な頻拍の評価。