疾患一覧 / 腎・泌尿器

急性腎障害(AKI)

Acute kidney injury

疫学

循環障害、腎実質病変、尿路閉塞など多様な背景で起こる。

出典

KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

一般事項

症状・身体所見・検査

項目確認すること・解釈出典
病歴
基準値と曝露
過去の腎機能、薬剤、感染や循環不全の経過を確認する。文献 ↗
身体所見
体液量・循環
血圧、灌流、浮腫、呼吸状態を確認する。文献 ↗
検査
クレアチニン・尿量
時間経過と併せてAKIの条件を確認する。文献 ↗
検査
尿・電解質
尿所見とKなどの合併異常を評価する。文献 ↗

診断基準

KDIGOのAKI診断条件

成人。記載した条件の対象に適用する。

項目確認する内容
48時間の変化血清クレアチニンが48時間以内に0.3 mg/dL以上増加する。
7日間の変化血清クレアチニンが基準値の1.5倍以上となり、その変化が7日以内に生じたと判明または推定される。
尿量尿量が0.5 mL/kg/時未満の状態が6時間以上続く。

判定:いずれか一つを満たす。

原因の確定や重症度分類とは別の定義である。尿量は測定条件を確認する。

基準の出典・確認箇所

KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

Section 2.1.1(確認日:2026-09-25)

診察・検査で確認する点

単回のクレアチニン高値だけでは急性か慢性かを判定できない。尿所見、薬剤、循環・体液量と過去の値を合わせて評価する。

画像の役割

尿路閉塞が疑われる場合は超音波などで評価する。すべてのAKIを脱水として説明しない。

クリニカルパール

確認するポイント臨床での読み方
基準値と時間をセットで見る

急速に変化する状態では単一のeGFR表示だけで病態を判断しない。

根拠文献

KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

鑑別疾患

鑑別見分ける際の要点
急性心不全・肺水腫

疾患ページへ →

体液過剰と循環障害を評価する。

根拠文献

KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

敗血症

疾患ページへ →

感染に伴う臓器障害を確認する。

根拠文献

KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

所見が似ている疾患や、見分ける際に確認したい正常変異を調べられる。

参考文献
  1. KDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury (2012) ↗

    Section 2:AKIの定義と原因評価。2026年公開レビュー草案ではなく確定版の定義を掲載。