疾患一覧 / 腹部・消化管

下部消化管出血

Lower gastrointestinal bleeding

疫学

血便を来す原因には憩室出血、腸炎、直腸病変など複数の病態がある。

出典

Management of Patients With Acute Lower Gastrointestinal Bleeding: An Updated ACG Guideline (2023) ↗

The Role of Imaging for GI Bleeding: ACG and SAR Consensus Recommendations ↗

Identifying Bleeding Etiologies by Endoscopy Affected Outcomes in 10,342 Cases With Hematochezia: CODE BLUE-J Study ↗

一般事項

症状・身体所見・検査

項目確認すること・解釈出典
病歴
症状と薬剤
腹痛、出血の量・持続、抗血栓薬を確認する。文献 ↗ 文献 ↗
身体所見
循環・腹部
循環不全と腹部所見を評価する。文献 ↗
検査
血算と局在
血算の推移と内視鏡などで原因を評価する。文献 ↗
画像の役割
CTA
活動性出血の局在評価に用いる。検査の適応は出血の持続と全身状態で判断する。文献 ↗

治療・初期対応

成人の急性下部消化管出血に対する初期対応である。

状況対応再評価・注意点
持続出血がある静脈路を確保し、血算・凝固・交差適合検査と循環蘇生を進める。消化器科へ早期に相談する。大量血便でも上部消化管出血の可能性を残す。
重症・循環不安定CTAによる出血源の同定を検討し、内視鏡・IVR・外科の止血方針を連携して決める。循環不安定な患者へ腸管前処置を優先しない。輸血や抗血栓薬への対応は持続出血と血栓リスクを踏まえる。

更新:2026-09-25

診察・検査で確認する点

無痛性の血便でも病因は一つではない。血算・循環の経過と、内視鏡やCTAによる局在評価を組み合わせる。

画像の役割

出血の活動性や循環状態に応じてCTA・内視鏡を選択する。画像では造影剤の管腔内漏出などを評価する。

クリニカルパール

鑑別疾患

所見が似ている疾患や、見分ける際に確認したい正常変異を調べられる。

参考文献
  1. Management of Patients With Acute Lower Gastrointestinal Bleeding: An Updated ACG Guideline (2023) ↗

    要旨:下部消化管出血の検査選択とCTA・内視鏡。

  2. The Role of Imaging for GI Bleeding: ACG and SAR Consensus Recommendations ↗

    2024年声明:多相CT、管腔内漏出、出血源同定の限界。

  3. Identifying Bleeding Etiologies by Endoscopy Affected Outcomes in 10,342 Cases With Hematochezia: CODE BLUE-J Study ↗

    日本の血便患者の原著研究。症状だけで出血源を決められないこと、複数の出血病因。