疫学
副腎不全のある患者で感染やステロイド中断などを契機に生じるほか、未診断例で発症することもある。
一般事項
- 低血圧、消化器症状、電解質異常とステロイド歴を確認する。
- 疑いが強い重症例では確定検査の結果を待たない。
症状・身体所見・検査
診察・検査で確認する点
倦怠感、嘔吐、腹痛、低血圧、低Naなどを認める。原発性では高Kを伴い得るが、続発性では高Kを欠くことがある。
画像の役割
画像で副腎不全を確定するわけではない。急性期の対応後に原因に応じて副腎・下垂体などを評価する。
クリニカルパール
| 確認するポイント | 臨床での読み方 |
|---|---|
| ステロイド歴を具体的に聞く | 長期使用後の中断や急性疾患は、副腎不全を考える重要な背景である。 |
鑑別疾患
| 鑑別 | 見分ける際の要点 |
|---|---|
| 敗血症 | 感染は鑑別にも誘因にもなる。 |
| 低ナトリウム血症 | SIADと判断する前に副腎不全を考える。 |
所見が似ている疾患や、見分ける際に確認したい正常変異を調べられる。
参考文献
- Diagnosis and Treatment of Primary Adrenal Insufficiency: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline ↗
副腎不全を疑う症状・電解質、重症時に検査結果を待たない評価。
- Society for Endocrinology Endocrine Emergency Guidance: Emergency management of acute adrenal insufficiency (adrenal crisis) in adult patients ↗
成人副腎クリーゼの誘因、ステロイド歴、原発性と続発性の相違。